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トイレつまりで人気のベスト

洋式トイレが一般化

クラスの生徒数も50人を数えました。現在の公立小。中学校の多くは、1960年代中頃から70年代に、木造から鉄筋コンクリートに建て替えられています。いわば、質より量の時代ですから、トイレは快適さより数が問題だったのでしょう、狭い空間に便器がたくさんあります。我々が実態調査をした学校の中で、いちばん狭かったのは、築40年の小学校で、和式のブースは75×75cmしかありませんでした。現在の和式ブースの一般基準は90×120cm以上ですから、面積にして50%は狭いことになります。また、小便器の間隔は最小で55cmで、一般基準の70~80cmと比べて20~30%も狭いのです。近年、子どもの体格がよくなり、ここ40年間に、身長が6歳(小学校1年生)で約5cm、12歳(6年生)で男子は1lcm、女子は8cmも伸びています。これでは、子どもたちが学校のトイレは狭いと感じるのも当然でしょう。●身長の変化……この40年間で5~1lcm高くなつた一般住宅で、ダイエングキッチンとともに洋式トイレが一般化してきたのは、日本住宅公団(現在は都市基盤整備公団)による団地建設が全国的に進んだ1955年からだと言われています。団地のトイレの洋式化が引き金になって「文化的生活」の象徴として、団地以外にも広まっていきました。今では、特に都市部の住宅では洋式トイレが一般的になり、さらに温水洗浄便座の普及によって、下の図のように、新たに和式トイレを設置する家庭は少なくなりました。

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